色の認識
網膜上には桿体細胞と錘体細胞という二つの細胞があります。
桿体細胞は網膜の周辺部分にあって、光の色に関係なくわずかな光でも感応し明暗を認識しています。
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錘体細胞は網膜の中心部に分布し色を認識し、光量が少ないと働きません。 この細胞には、三種類あり各々3●、5●、7●の光に感応します。 左図は一般的に使われている図です。一見何の問題もないように見えますが矛盾した点があります。(後述) |
| 錘体細胞から3●、5●の信号を受取り統合するタイプ | 4●を中心に3●に近い4●から5●に近い4●まで認識します。 |
| 錘体細胞から5●、7●の信号を受取り統合するタイプ | 6●を中心に5●に近い6●から7●に近い6●まで認識します。 |
| 錘体細胞から7●、3●の信号を受取り統合するタイプ | 2●を中心に7●に近い2●から3●に近い2●まで認識します。 |
次に、これら三つの信号を統合して、信号量0の黒から、特定の一つ或いは二つの信号が特に強い場合は2●〜7●の色を識別し、三つの信号が同程度の場合は、その強弱により白〜灰色までの無彩色を識別しています。
そこで錘体細胞の感度の図の問題です。2●と認識する際は3●と7●が同程度感応した場合です。ところが図では400nm(ナノメートル)付近で2●を認識するように描かれていますが、この波長帯では600nmを中心に感応する3●を受け持つ錐体細胞は働きません。また2●の波長は700nm付近の(2)の位置です。その周波数帯では7●を受け持つ細胞(400nm〜500nmの感受性を持つ)は感応せず、何れにしても2●は認識出来ないことになってしまいます。
このような矛盾の原因は色(色性)を波長で代用したためで、波長で色性の一部の説明は出来ますが****全ての説明は出来ないことを意味しています。
陰性残像
そこで、同じ色を見つづけるとどうなるでしょうか、錐体細胞が***3●と7●の合成光として認識する2●の場合を考えてみます。
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1.先ず3●と7●を受け持つ細胞が感応し2●と認識され脳に信号を送ります。 ところが(注1)変化のない同一の信号を送り続けると信号が次第に弱まります。あるいは脳細胞の段階で送られてくる信号に対して認識しなくなる(無視する)という性質があります。
2.次に白とか灰色の面(紙とか壁面)を見ると3●、5●、7●を受け持つ細胞は同程度感応しますが、3●と7●からの信号は弱いままで、今まで働いていなかった5●を受け持つ細胞の信号が相対的に強くなり2●の***補色である5●が見えます。そして(注2)この状態は暫く続きます。 |
他の色についても同様に説明することが出来きます。
錘体細胞の段階では色(光)を光の三原色(3●5●7●)に分解し、それ以降の段階(水平細胞,神経節細胞,脳細胞)では分解されたものを信号の強弱により再統合して色の階調、明暗などを認識しているという事が出来きます。
以上は現在の科学で解明されている事柄です。
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人は見えるものを見ているのではなく、見たいもの見ています。 同様に聞こえる事を聞いているのではなく、聞きたい事を聞き、知りたい事を知り、思いたい事を思っています。 たとえ無意識のうちでも全て自分で決めています。ですからどのように決めるか***基準が必要になります。 そして知りたくない事は忘れてしまいます。場合によっては記憶喪失や発狂という非常手段を使ってでも忘れてしまいます。 しかし決して記憶が消える訳ではありません。退行催眠等でそれを知る事が出来ます。 |
注1、
一切の形ある像を結ぶことなく同一色の光が一様に視野全体に入る様にすると、初めの内はその光の色を認識できますが暫くすると暗く感じ色を認識できなくなります。
例えば明るい所で目を閉じると赤く(瞼の血の色)見えますが次第に暗灰色になり色は見えなくなります。
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また、眼は常に****微動しているため網膜上に映る像は微動していて、その像を特殊な装置で固定(静止網膜像)すると網膜に映っていてもその一部しか見えると認識出来なくなる等の性質があります。 図の例はAという図形の静止網膜像の場合です。見始めて数秒後には全く消えてしまい、再び現れた時にはある種のまとまりを持って現れたり消えたりします。 |
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| 色の場合も似たような現象が起き、色の境界部分を静止網膜像にすると境界が消え中心部分も外側と同じ色になってしまいます。 |
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色にしても形にしても同一の信号が一定時間以上送られた場合、正常に認識できなくなります。脳は眼に映ったものの中から周りの物との対比によって形、色などを取捨選択し認識しているのです。
注2、
黒い物を見つづけた後、白または灰色の紙、壁などを見ると白い残像が見えます。色の場合はその補色(*369マークの対角上の色)が見えます。この様な現象を陰性残像と言います。
参考文献
錯覚のワンダーランド 鈴木光太郎 著(関東出版社)、他